2014年12月17日水曜日

上等な一夜

  ヴァイオリニストの吉田恭子さんが出演するコンサートに行ってきました。
  活躍し始めたころに出会った吉田さん。情感をこめた、伸びのある演奏が魅力です。

 2001年以来、現在までに14枚のCDをリリースし、「題名のない音楽会」「徹子の部屋」などにも出演。合わせて小中学生等を対象とする演奏活動に力を入れ、これまでの参加者は8万人余を数えるといいます。

 当夜はヴィヴァルディやショスタコーヴィチ、サン・サーンスなどの曲が演奏されました。なかでも印象に残った曲はサラサーテのスペイン舞曲が基調という「ナヴァラ」。温もりのある丁寧な演奏とともに、柔らかなメロディーが心地よく響きました。上等な一夜との満足感に包まれました。

  会場は大きなホールで、大勢の聴衆で埋まりました。大手企業の創業記念の行事でしたが、クラシックファンの拡大につながるとりくみでもあり、改めて企業の社会的貢献の意義に接しました。 

◆吉田恭子ヴァイオリンリサイタルvol15 名器グァルネリ・デル・ジェスで聴く「スプリングソナタ」、3月6日(金)19時開演、東京・紀尾井ホール、申込先http://eplus.jp  03-3237-0061