2019年11月29日金曜日

ししゃもは謎の魚


なぜ世界中でも北海道の太平洋沖にしか回遊しないのか、詳しい生態はまだ謎――といわれる「ししゃも」。ことしも北海道の姉から送られてきました(写真)。
飢えに苦しむアイヌを哀れんだ神が柳の葉を鵡川(北海道・むかわ町)に流したところ、それがししゃもになった、というアイヌの伝説もあります。
漁期は10月中旬から11月下旬が旬。生臭さがないため、魚嫌いの人も好きになるような魚です。身が柔らかく、卵の上品なうまみもあるメス。身がしまっていて、風味もあるオス。両方、美味しくいただきました。

2019年11月8日金曜日

立冬の朝


きょう8日は24節気の立冬。暦のうえでは冬になります。
当地の朝は快晴。青い空を見上げると、いわし雲(写真)も。
朝のニュースによれば、北海道岩見沢市ではすでに積雪が8㌢に。まちが雪化粧したといいます。
岩見沢はかつて、近隣の炭鉱と道内の港とを結ぶ列車の一大拠点でした。旧国鉄は全国12カ所の鉄道のまちの一つとして公認していました。
筆者も学生時代、帰省等のさい、列車の乗り換えで降り立ったまちです。当時、列車の先頭は蒸気機関車。ドッドッドッと走る夜汽車で、窓一面の闇を見つめながら生き方を探るようなこともありました。懐かしい思い出です。

2019年11月5日火曜日

落ちていなかった黒カビ


海老名市のレクリエーション施設「ビナスポ」(写真)のプールで黒カビが放置されている問題について、市の担当者から5日、報告がありました。
「施設(指定管理者=相鉄・コナミ)に出向き、現場を確認した。今回の指摘を受けたのち、施設側に話を伝えていたので清掃に着手していたが、落ちきっていない個所があった。引き続き清掃を行うように管理者に話した」

黒カビは落としきれていなかった――果たして許容されることでしょうか。その害悪は感染症やぜんそく等、広く指摘されています。民間のスポーツジムの利用者に尋ねると、「およそ自分のジムでは黒カビなど見たことがない」と言います。
同施設は2017年にもレジオネラ菌が基準を超えて発見され、保健所から営業停止の処分を受けていました。衛生管理がいまなおルーズであることが露呈した事態ではないでしょうか。

厚生労働省の通達「遊泳用プールの衛生基準について」(2007年)は、プールサイドや更衣室等、利用者が使用する設備は毎日一回以上清掃すると記しています。市は指定管理者との協定書に同事項が盛り込まれていないと述べていますが、記載がなくても、衛生基準を確保するうえでの国の大事な指針です。
「官民癒着か」――市はそうした疑念をもたれないよう、「毎日一回以上」清掃を行うことなど、指定管理者への指導を強めることこそ公的責務といえましょう。

2019年11月2日土曜日

衛生的なプールを


先日、海老名市役所を訪ねました。市のレクリエーション施設「ビナスポ」のプールで、「黒カビが放置されている」と訴えるYさんに同行しました。

Yさんが提示した写真を見て、目を疑いました。洗眼コーナーやプールサイドの床に黒カビが広がっていたからです。ぜんそくやアレルギー、感染症の原因になり得るものです。抵抗力の弱い子どもや高齢者は健康被害がとりわけ心配されます。

同施設管理者(民間)に市から支払われる管理費は8億3609万円(ことし4月から5年間)。市は大きな指導責任をもっていますが、話し合いのなかで、管理協定書に清掃を毎日行うとの規定がないことが明らかになりました。
厚生労働省の通達「遊泳用プールの衛生基準について」(2007年=写真)によれば、プールサイドや更衣室等、利用者が使用する設備は、「毎日一回以上清掃するとともに随時点検を行う」と定められています。

話し合いの結果、市は近日中に現場を確認し、その状況等を報告することになりました。