2020年5月31日日曜日

もうしばらくがまんしてね


あす6月1日からの学校再開を前に、地域の小学校では校庭の鉄棒や雲梯、ジャングルジムなどの遊具に、軒並みスズランテープが×状にくくり付けられています=写真=。あわせて、「使用禁止 よりかからない・ぶら下がらない・さわらない」の看板もダメ押し的に遊具に。
コロナ対策であることは一目瞭然ですが、学校での活動がこれほど“ダメ”“ダメ”と否定されると、大人でも落ち込んでしまいます。それでなくても子どもたちは長期の休校で心身のケアが指摘されています。学校は過剰な規制を広げることで、絶望的な気持ちを抱かせるような事態だけは避けなければならないはずです。

国のコロナ対策の助言を行う専門家会議は、子どもたちについて、「現時点の知見では、地域において感染拡大の役割をほとんど果たしてはいない」(4月1日の提言)と述べています。文部科学省のサイトも、休校による運動不足の懸念にふれて、ブランコや滑り台などの遊びを安全な環境のもとで行うことを呼びかけています。 
年単位で続くといわれるコロナウイルスの流行。学校はいま、感染対策を前提にしつつ、子どもに寄り添う教育的な工夫や知恵こそ求められているのではないでしょうか。

けさの東京新聞の一面に、「おかえりなさい」と記された写真が載っていました。東京の公立小学校の先生が児童を歓迎するために用意した垂れ幕です。笑顔の“ニコちゃん”マークも描かれています。
これだ、と思いました。仮に、鉄棒や雲梯などの使用が当面規制されたとしても、その告知は、ニコちゃんマーク付きの「もうしばらくがまんしてね」との文言ではいかがでしょうか。

2020年5月30日土曜日

思い出を彩る青もみじ


かえでの新緑の美しさを表現する青もみじ。よく晴れた今朝の散歩道で、じっくり堪能しました=写真=。
 表の葉は、初夏の陽光を受けて青々と輝いています。裏の葉からは、涼しさが透き通してやってくるようです。どちらも癒されます。
 以前、東京の庭園や京都の公園でも遭遇しました。鮮やかさはそれぞれの思い出を彩り、忘れられません。

2020年5月27日水曜日

アスパラとチーズ


北海道から届いたアスパラとチーズに、トマト、ルッコラを加え、サラダを作りました。
ゆでたアスパラは、ほくっとした歯ざわりで、旬のアスパラならではの優しい香り。チーズは、さわやかな酸味とコクがあります。
 幸福感を与えてくれる北海道。いま、「緑が広がり、気温も涼しく、よい季節です」とのこと。行きたいなぁ。

2020年5月20日水曜日

路上から「三権分立守ろう」


「検察が時の政権の意のままに動く組織に変えられると、三権分立も壊される」-神奈川県海老名市のえびな・九条の会は18日午後、海老名駅東口で検察庁法改定案に抗議しました=写真=。

 参加者は、「司法の私物化を許すな」「黒川氏は退任を」など思い思いの手作りプラカードや横断幕を掲げて、コロナ対策によるサイレント・スタンディングを1時間実施。じっとプラカードを社会の見つめる通行人、駈け寄り、「署名はできますか」「新聞で知りました。関心があります」と話しかける駅利用者などが続きました。

 同行動は緊迫する国会情勢も受けて、「日本国憲法を守ることの大切さを市民に知らせる九条の会として、可能な方法で路上に出よう」と、急きょ計画されました。雨混じりの天気でしたが、会の駅頭宣伝としては過去最高の22人が参加。未会員のNさんは、「9条の会があるから、こういう活動ができていいわね」と感想を語りました。

 政府・与党は同日、改定案の今国会での採決を断念しました。沸騰した世論の画期的な成果です。ただし、改定案は継続審議とされています。改定案の定年延長特例と黒川弘務東京高検検事長の定年延長という二つの撤回が必要です。
 えびな・九条の会は、検察庁法改定案反対運動を継続させて民主主義の底力を示そうと、呼びかけています。
18日の抗議行動は、朝日新聞神奈川版19日付朝刊に写真付きで紹介されました。

2020年5月10日日曜日

図書館人の理性・使命


 神奈川県海老名市の市立図書館(ツタヤ図書館)が8月31日まで休館中です。
 コロナウイルスの感染防止策として、すべての来館サービスを中止する完全休館を、4月17日から4カ月以上続けるといいます。

 5月7日、市教育委員会に電話をかけると、「3密を避けるため。県の方針にもとづいている」。次の諸点を指摘せざるを得ませんでした。
 〇「3密」というが、図書館は通常おしゃべりをするような場所ではありません。神奈川県立図書館の休館は5月31日(5月6日更新)まで。休館中も予約本の「宅配サービス」やレファレンス業務(相談への回答)を行っています。市の説明通りならば、県立図書館は県の方針に従っていないことになるのでは。
 〇近隣の市立図書館の休館状況をみると、厚木市は5月31日、座間市は6月1日、大和市は6月30日まで。海老名市の「8月末まで休館」は突出していませんか。
 〇安倍首相は今月4日の記者会見で、すべての都道府で図書館の再開を認めると述べました。海老名市の措置は国以上では。その根拠は。
 〇市立図書館は市民の貴重な知の拠点です。感染防止策が取られることを前提に、休館期間を再検討し、「宅配サービス」など可能な業務も考慮すべきではありませんか。

 担当者は、「市民サービスは考えないといけないとは思う。お話の趣旨はわかりました」と語りました。

やりとりのあと、長野県立図書館のとりくみを知りました。同図書館は休館が5月15日までですが、その間も自宅で居ながらにして同図書館の本を、送料実費で「お取り寄せ貸出」しているといいます。ホームページには、「コロナ対策中でも県立長野図書館は動きつづけています」「みなさんの『知る権利』『学ぶ権利』への支障を最小限にしようと努力をつづけています」と記されていました。
 ウイルス禍の中にあっても、市民が知識を得られ続けるための取り組みを探究する同図書館。図書館人としての理性や使命感が伺えるのではないでしょうか。

2020年5月2日土曜日

外出自粛を下支えする人へ


朝のテレビで、コロナ禍による外出自粛で家庭ゴミの量が増え、清掃作業員も苦労を重ねていると紹介されていました。
外出自粛を下支えするため、いまも外で働き続ける清掃作業の人びと。頭が下がります。
ちょうど、「燃やせるゴミ」を自宅前に出す日でした。働く人の権利を訴えるメーデーの日でもあり、作業員に簡潔なメッセージを作りました。

「ゴミ取集お疲れさまです。いつも助かっています。こんごもよろしくお願いいたします。くれぐれもご自愛ください」
A4用紙に黒ペンで記し、ひと目でも見てもらえればと、ゴミ袋横の門扉に貼りました。

回収作業が済んだ頃、自宅前に出ると、メッセージがなくなっていました。感謝と連帯の気持ちが伝わったのでしょうか。初夏のような日差しのなか、清々しさを覚えました。