2020年6月29日月曜日

直売所の枝豆


朝、近所の直売所に行くと、枝豆がありました。好物です。2束買い求めました=写真=。
 枝豆には、タンパク質やカリウム、食物繊維、鉄分などが豊富に含まれています。
直売所のそばに農家の方がいました。
 「枝豆は作るの、難しくてね。肥料のやり方と天気に左右されるんだ」
 ことしはいかがでしたか?
 「まずまずかな」
 夕食時、口に運ぶと、鮮度はもちろん、豆がぷっくりと大きく、豆の旨味と甘味が詰まっていました。
 農家の方は謙虚だと思いました。

2020年6月25日木曜日

鉄道労働者の心意気


小田急に乗車したさいのことです。相模大野駅構内の建物の窓に貼られたスローガンが電車の窓越しに見えました=写真。
「コロナに負けるな!一緒に頑張ろう。大野 電車区 車掌区」
乗客に向けた鉄道労働者の訴えです。
いま戦後最大の疫病から一人でも命を救ううえで、何より大切なことの一つは、社会的な連帯でウイルスを抑え込むこと。公共交通に携わる労働者の心意気に、頼もしさを感じました。

2020年6月24日水曜日

豆腐屋の人情


隣町に出かけたさい、豆腐屋の前を通った。以前からある個人の店だが、入ったことはなかった。野菜なども売っていたはずだが、いまは豆腐づくりに絞っているようで、店内は少しガランとしていた。
店主らしい年輩の女性がいた。木綿豆腐は一丁170円という。少額で申し訳ないなと思いつつ注文した。
ほどなくして、「少し小さく切ったので、150円でいいですよ」との声。続いて、「これ、どうぞ食べてみてください」と油揚げも差し出された。
豆腐はさほど小さくは見えなかったし、油揚げも商品の一つだった。気前のよさや人情にうれしくなり、帰途の足取りは軽かった。
夕食時、おろし生姜とネギを添えた冷ややっこを食卓に並べた。作りたての新鮮さと手作りの素朴さをそなえていた。

2020年6月22日月曜日

読み聞かせをしたい絵本


気持ちの優しい子どもでした。
寒い日、震えているように見えた金魚に、「かわいそう」と、やかんのお湯を。逆さまに浮いてきた金魚に、死んじゃったのかしらと涙を流しますが、家族からは叱られませんでした。

家族には深い愛情がありました。
夜中、「母ちゃん」と小さな声で言うと、母親は寒い時でも、飛び起きて「はばかり」の前で用を足すまで待っていてくれました。
そんなかよちゃんと家族の穏やかな毎日を、根こそぎ奪っていったのが戦争でした。

エッセイストの海老名香葉子さんから、最近出版した絵本『えくぼのかよちゃん』(金の星社)をいただきました。子どものころの天真爛漫なエピソードや家族のぬくもりのある情景が満載です。絵を担当した林家しん平さんは、亡き夫・林家三平さん(初代)の内弟子。親しみやすい絵柄に大人も引き込まれます。

東京大空襲で家族6人を亡くし、戦争孤児となった海老名さん。筆舌し難い困難を抱えますが、前を向いて生きてきました。支えているのは、父と母の「どんどんまっすぐ歩いていってね」との励ましです。
子どもに豊かな情操と平和な社会をとの願いがたっぷり込められた絵本。「戦争のないくらしをつづけていけるように、平和な今日を守りつづけましょう」(あとがき)
私の孫にも、もう少し大きくなったら読み聞かせをしてあげようと思いました。