2019年1月25日金曜日

近所の若い人

   先日、外出すると、近所の家の玄関から晴れ着姿の若い娘さんが現れました。成人の日でした。
   とっさに、「おめでとうございます」との言葉がでました。
  「ありがとうございます」
  にこやかな表情で、はきはきした口調で応じる娘さん。
  これまで話したことのない間柄ですが、一瞬、和やかな空気に包まれました。
  娘さんは着飾った装いが注目されたことに、喜びを感じたのかもしれません。同時に、未来に向かって生きる門出を地域からも祝福され、うれしかったのかもしれません。

  今朝は散歩の帰途、自転車を勢いよくこいで学校に向かう近所の男子高校生に出会いました。かれは小・中学生のとき、サッカーボールをよく道路で蹴っていて、当方とも会話を交わしていました。
  「行ってらっしゃい」
  はにかみながら、会釈を返す高校生。

 清々しさを感じる近所の若者たちです。

2019年1月20日日曜日

感謝しつつゆず湯に

  散歩コースにあるゆずの木。ことしも真っ黄色のゆずがたわわに実り、そばに、「ご自由にお取り下さい」の看板(写真)が掲げられました。
  切り落とすためのハサミが添えられ、「柚子湯に最高です」との言葉も。
  ゆずは含まれるシトラールなどの成分に血行を促進する効果があり、ゆず湯はからだが温まってかぜをひきにくくなるといいます。
  ご厚意に感謝しつつ、今夜はさわやかな香りでリラックスすることに。

2019年1月13日日曜日

ペットボトルのふた

  電車が到着するまで時間があったので、駅のベンチに座っていると、80代と思われる女性から声をかけられました。
  「すみませんが、このペットボトルのふた、開けてもらえませんか」
 差し出された容器は、自販機などで売られているボトルでした。
 「いいですよ」
  ほどなくして開いたので、差し出すと、「ありがとうございます。年をとると、力がなくなって…」
  「キャップ、きつく締められていますよね」
  少しでも役にたつことができたのかなと思うと、うれしくなりました。

2019年1月4日金曜日

小笠原引退 失敗に向き合い続ける

 状況を的確に判断し試合を組み立てる力や精度の高いキック力。勇姿はもう見られないと思うと残念極まりない。サッカーJ1鹿島の小笠原満男選手(39)が引退した。
 
  引退会見で印象的だったのは、一番の思い出として、1999年ナビスコ杯(現ルヴァン杯)決勝のPK戦での失敗を挙げたことだ。「狙ったところに蹴る大切さをすごく感じた」という。
 通常、スポーツ選手の引退会見では一番の思い出というと、うれしかった場面を挙げる例が多いように思う。だが小笠原選手は失敗例を“引きずっていた”。21年の現役生活中、そのほとんどの期間を。

 その間、鹿島の17のタイトル獲得に貢献し、MVPにも輝いた。悔しさをそれに止まらせず、前向きのエネルギーに転化させ続けてきたことは疑いない。自分を律する力は並々ならぬものがあったのであろう。

 同選手は人間像や生き方でも特筆されるべき存在だ。東日本大震災の復興支援では遊び場を失った子どものためにグラウンドを完成させた。同僚の黒人選手が試合中、相手チームの選手から差別的言辞を吐かれたさいは人権侵害だと先頭に立って抗議した。
 胸を打たれる、人間の尊厳を守るそうした行動も、前向きの精神力と結び付いていたはずだ。生き方の一つの規範として教訓的だと思う。
 小笠原選手には、「お疲れさま」の言葉と、「今後の人生は長い。さらなる活躍を」のエールを送りたい。

2019年1月1日火曜日

新年の寺で

 新しい年・2019年を迎えました。
 元日のきょうは晴れ。最高気温10度、最低気温2度。
  朝、近所を散歩しました。
  除夜の鐘をつく集いを終えた寺は静寂そのもの。残された線香のたくさんの灰には、新年の願いがたっぷり込められているようです。
  ことしも平和と自由と暮らしを守り、日本を変えるために、たたかい続けたい。