2023年3月30日木曜日

2カ月が過ぎても

 

 更地の状態が続いています。“止まっている”ように見える国史跡「相模国分寺跡広場」横の高層マンション建設計画。現在の状況について、海老名市に話を聞きました。

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市まちづくり課担当者の話 事業者・明和地所に市から開発の協議書を「締結しましょう」と、1月27日に送ったが、それが返ってきていない。協議書は、事業者と市の関係部署との協議内容をもとに作成されているので、通常は1週間ほどで戻ってくる。今回はだいぶずれている。市から事業者に、「締結はいつごろか」と問い合わせをしているが、「検討中」とはっきりしない。市としては待つしかない状態だ。

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 これまで同史跡の周囲は2階や3階の建物が主で、景観が保たれていました。そこに、14階建て、高さ43㍍のマンションを建てるという今回の計画。同じ国分寺跡が所在する東京・国分寺市では「あり得ない」(同市担当課)話です。

 「1300年にわたり先人たちから受け継いできた歴史的な景観をぜひ守りましょう」―市民はこの大義ある願いを訴え続けます。(写真は相模国分寺史跡広場で満開となった桜=3月29日)

2023年3月24日金曜日

感動の分かち合い

 


   羽田を飛び立った広島行きの飛行機が旋回すると、左手の窓に富士山が見えてきました=写真=。すきっとそびえ立ち、全体の半分ほどを覆う真っ白い雪が青空に映えて鮮やかです。

通路側に座る乗客の若い方がシートベルト着用のサインが消えると立ち上がり、前方へ。スペースのある個所の窓に顔を近づけています。

戻ってくると、「富士山がすごくきれいですよ。あそこの窓からよく見えます」。

若い方は自ら見た光景を他人に紹介しなくても済んだはずです。でも、旅の感動を分かち合いたいと思われたのでしょうか。

フレンドリーな姿勢や親切に接し、心がポッとあたたかくなりました。

2023年3月23日木曜日

早朝の澄んだ空気を

  海老名市のラジオ体操くらぶが参加者を募集しています。同案内文を紹介します。

  ◆相模国分寺ラジオ体操くらぶ 早朝の澄んだ空気を胸いっぱいに吸い、健康づくりとコミュニケーションの促進をと、NHKのラジオ体操に合わせて実施しています。どなたも参加できます。日時:年中無休(雨天中止)、6時30分。場所:相模国分寺史跡広場(写真)。費用:無料。

2023年3月22日水曜日

縮景園と原爆

  広島では縮景園(しゅくけいえん=広島市中区)を見学しました。

 江戸時代に大名庭園として築成された、池を中心に茶室や橋、小高い山がある回遊式庭園です。現在、国の名勝に指定されています。

 ちょうどボランティアガイドと出会い、Mさんに案内をお願いしました。

 丁寧な説明のなか、とりわけ熱が込められたのは、虹のように反り返る跨虹橋(ここうきょう、俗称:太鼓橋)=写真=の前に進んだときです。1945年の原爆により、庭園は壊滅状態になりましたが、花崗岩で造られた跨虹橋は原型を留めたといいます。

 続いて大銀杏(おおいちょう)の前では、原爆投下後の火災から生き残った木と説明。爆風で傾いたものの、樹齢は200年以上と推定され、海外に贈られた種が平和を訴えています。

 「跨虹橋も大銀杏も、広島の被爆者や市民を励まし続けてきました」。Mさんの説明が重く響きました。

2023年3月21日火曜日

ボリューム満点のお好み焼き

   目当てのお好み焼き店は電車通りから一本路地を入った角地にありました。広島で行列の絶えない店と聞いていましたが、その日も店の横には10人ほどが並び、入店まで1時間ほど要しました。

 目の前の大きな鉄板。水で溶いた小麦粉の上に、キャベツ、もやし、焼きそば、豚肉などが乗せられていきます。「じっくり焼き上げる」が店の”売り”で、個別に焼くものもあり、店の人の労力は大変です。出来上がった「そば肉たま」は素材が生き、だしやソースの味と一体化した絶妙のおいしさ。ボリュームも満点で、待ったかいがありました。

 店名に「〇〇ちゃん」が多い広島のお好み焼き店。理由の一つは、原爆や戦争で夫を亡くした女性が生きていくために、自宅を改装して店を始めたケースが少なくないためといいます。

 お腹いっぱいに食べられる平和を。旅行から帰宅後、自宅でつくったお好み焼き(写真)を食べながら、広島のお好み焼きに込められた願いを想像しました。

2023年3月20日月曜日

売れていますよ

    広島平和記念資料館を見学したさい、1階のミュージアムショップに立ち寄りました。

 「おっ」と思いました。写真集や絵葉書などと並んで、漫画「はだしのゲン」が置かれていたからです。広島市教委はこのほど市内の小学校低学年向け副教材から同漫画を外すと判断していました。ちなみに資料館の運営は広島市出資の公益財団法人・広島平和文化センターです。

はだしのゲンは、原爆の悲惨さとともに、被爆地でたくましく生き抜こうとする主人公ゲンらの姿を迫力ある筆致で描く名作です。私の子どもも小学生時代、同書をボロボロになるまで繰り返し読んでいました。

いまも自宅の書棚に並ぶゲンのシリーズ。欠巻の第1巻(写真)をショップで買い求めました。レジの人に売れ行きをたずねると、「ええ、売れていますよ」。うれしくなりました。

2023年3月18日土曜日

広島の朝

   広島の朝は晴れていました。平和記念資料館に着くと、開館15分前でしたが、すでに20人程の人が並んでいました。

リニューアル(1994年)後、初の訪問です。原爆被害の惨状を伝える数々の資料。初めて見る写真が少なくありません。「焼け跡に立つ少女」=写真=もその一つでした。

少女は10歳。強烈な熱線を浴び、飛び散ったガラス片で顔中負傷するとともに、右手に重いやけどを負います。指はくっつき、切り離す手術を受けざるをえませんでした。成長し、結婚後2人の子どもを育てますが、30代でがんに侵され、42歳で亡くなったといいます。

人生これからというときです。どんなに生きたかったことでしょう。

資料館に置かれた入館者用ノートに、「自分の生き方を見直そうと思った。まず自己中をやめる」との感想がありました。

私も、訴えたくても訴えられなくなった戦争犠牲者の平和への願いをしっかり背負い、生き抜かなければと思います。

2023年3月15日水曜日

平和へコラボしたい

 えびな・九条の会は3月11日、海老名駅東口自由通路で、「生かそう憲法」駅前スタンディング(定例第2土曜日)を行いました。78回目。

気温20度と暖かな日差しが降り注ぐ中、20人(子ども2人含む)が参加。「緊急事態条項の危険性を訴えるため、九条の会とコラボしたい」という子育て世代も参加して同チラシを配り、にぎやかな宣伝行動になりました。

  スピーチでは岸田政権の進める敵基地攻撃能力の保有について、相手の反撃により日本中が焦土化すると批判。改憲案の緊急事態条項の創設についても、内閣の独裁が可能となり、徴兵制の導入など基本的人権を根底から脅かすと告発されました。

 大軍拡・大増税に反対する署名に応じた海老名市国分北の70代の男性は、「物価が高いから、年金生活は決して楽ではない。政府は暮らし向けの予算を増やすべきだ」と発言。「母親が沖縄の名護市の出身」と語る伊勢原市の40代の女性は、「新しい基地はいらない。平和が大事だ」。秦野市の20代の男性からは「がんばってください」との激励がありました。

 初参加のAさんは、人権や子育てなどに関心があるが、活動する場がなかった。きょうはもっと伝えたいと思った」。70代のOさんは、「若い世代が参加し、同世代の人にも改憲問題に興味を持ってもらえた」と感想を語りました。

2023年3月6日月曜日

仲間づくり会場での対話

  3月5日、海老名市で、市民サークルの仲間づくりをサポートする「第12回すてきな仲間づくり相談会」(主催・生きがい発見塾、後援・海老名市)が開かれました。

 ブースを設けたえびな・九条の会は、7人の会報読者を新たに迎えることができ、あわせて会報読者2人から募金が届けられました。

「サークル探し」に来場し、おいが自衛官と語る市内下今泉のIさん。先制攻撃の敵基地攻撃能力の保有により、「自衛隊員は真っ先に報復攻撃の犠牲になりかねない」との会の指摘にうなづき、会報読者の申し込み用紙にペンを走らせました。

また、ロシアのウクライナ侵攻などを理由に、防衛費の増額が必要とする来場者は、ウクライナには戦争放棄の憲法9条がなかったとの会の指摘に、「そうか」と驚いたように発言。日本は憲法9条の立場に立って、どこの国も攻撃しないと宣言することこそ最大の抑止力との主張に、「9条の理念は大事だ」と共感を寄せました。

2023年3月2日木曜日

新しい参加者

  けさ6時の気温は13度でした。ずいぶん暖かくなりました。ラジオ体操の参加者も寒い時期に比べると日増しに増え、中には新しい方も。その一人の若い男性は「現役」といいます。

 体操を終えてから出勤では大変だろうなぁと思いましたが、「テレワーク中なんですよ」。

 あらためてテレワークについて調べると、Tele(離れて)とWork(仕事)を組み合わせた造語でしたが、柔軟な働き方を活用した、ラジオ体操の参加者も増えていきそうです。