2023年5月29日月曜日

「景観を守る」大きな前進

               

神奈川県海老名市の国指定史跡「相模国分寺跡」=写真=の隣接地に計画される14階建てマンション(高さ43㍍)について、事業者の明和地所(東京都)はこのほど計画を見直すことを明らかにしました。具体的な内容は検討中とされますが、戸建ての宅地分譲などもと報じられています。

市は当初、「計画は法律や市条例に適合しており、見直しをとは言えない」と述べて手続きを進行。事業者も住民説明会(2022921日)で、「ぼくらの土地ですから、計画通り進めます」と豪語する始末でした。

市民は「国史跡の景観を守ろう」の一点で、立場や考えの違いを超えて連帯。有志128人が名前と町名を公表して立ち上がったこともその一つです。市民世論の広がりを前に、市長も「文化財の景観としてどうかと思う」と口にせざるを得なくなりました。

「大幅変更」も含む見直しに市民からは、「ここまで追い込んだのは市民の運動ですね」「まずはよかったです。運動の成果ですね」と喜びの声が上がっています。

2023年5月18日木曜日

虫ゴム

 


   先日、自転車のタイヤの空気が抜けやすいため、自転車屋に行きました。同店は拙宅から少し離れた場所にありますが、以前、対応が親切でした。

今回も自転車整備士の資格を持つというスタッフがすぐ対応してくれ、空気を保持する虫ゴムが劣化しているとのことでした。

えっと思ったのは、「料金はいいですよ」と言われたこと。店の料金表には虫ゴムの交換代が記されていたからです。しかも他店購入の自転車の場合は少し高めでした。

そのご自転車は空気漏れもなく、快調です。「あそこの自転車屋さんは親切丁寧」との口コミを広げたい気分です。

2023年5月4日木曜日

「攻められたら」を阻む憲法9条

   憲法の施行から76年を迎え、憲法9条の値打ちについて改めて考えたいと思います。

いま、ウクライナ問題などを口実に、「日本も外国から攻められたらどうするのか」との議論が繰り返されています。

 しかし、戦力の不保持をうたい、いっさいの武力行使を行わないことを世界に誓っているのが憲法9条です。

この憲法9条の世界史的な意義は、憲法が施行された当時、読売新聞も社説(1947年5月3日付)で、「一切の武力行使は、たとえそれが自衛ためであってもこれを行わぬことを世界に誓ったそれは積極的な世界政治思想への先駆なのである」と指摘していました。

こうした軍事を否定する9条の立場は、おのずから日本が他国から攻められることのない外交に、徹底して努力することを要求しています。つまり、9条を全面的に実践するかぎり、日本は他国を攻撃する意図のない国として位置づけられ、仮に攻撃を構えるような国があれば国際的に厳しく糾弾・包囲されることは間違いないでしょう。

戦後の出発点を想起し、9条を生かす政治の実現こそ、いま真剣に求められています。

にもかからず岸田文雄政権は空前の大軍拡をすすめ、緊張をあおるばかりか、9条自体の改憲にも固執している。愚かな政治の極致という他ありません。

 政治を動かし、歴史を作る原動力は、市民の運動と世論です。今国会でも学術会議法改定案の強行を断念させたのは、たたかいの力でした引き続き勇気を振りしぼり、「戦争国家」を阻むため、ごいっしょに前に進もうではありませんか。