2023年5月29日月曜日

「景観を守る」大きな前進

               

神奈川県海老名市の国指定史跡「相模国分寺跡」=写真=の隣接地に計画される14階建てマンション(高さ43㍍)について、事業者の明和地所(東京都)はこのほど計画を見直すことを明らかにしました。具体的な内容は検討中とされますが、戸建ての宅地分譲などもと報じられています。

市は当初、「計画は法律や市条例に適合しており、見直しをとは言えない」と述べて手続きを進行。事業者も住民説明会(2022921日)で、「ぼくらの土地ですから、計画通り進めます」と豪語する始末でした。

市民は「国史跡の景観を守ろう」の一点で、立場や考えの違いを超えて連帯。有志128人が名前と町名を公表して立ち上がったこともその一つです。市民世論の広がりを前に、市長も「文化財の景観としてどうかと思う」と口にせざるを得なくなりました。

「大幅変更」も含む見直しに市民からは、「ここまで追い込んだのは市民の運動ですね」「まずはよかったです。運動の成果ですね」と喜びの声が上がっています。