2023年6月29日木曜日

児童のやさしさ

   回復しましたが、先日、自分の不注意でケガをしました。小学校の運動場で昼休み、4年生とバスケットをやっているとき、つまづき、転倒。頭を打ち、両方の親指も地面に突く形になりました。

「保健室に行ったほうがいいよ」。額に血がにじんでいたので、児童は驚いた様子でした。

昇降口で靴を履き替え、階段を上り、保健室へ。少しふらつく身体。両脇で付き添ってくれる4年と3年の児童は、ふだん学習支援教室にやってくる子でした。

午後の勉強が始まる時間でした。教室に戻ってと伝えましたが、「大丈夫だよ」と、児童は保健室まで同行。保健の先生に経緯を真っ先に話してくれました。

正直、心強かったです。心配してくれた児童のやさしさに、感謝でいっぱいの気持ちになりました。

「子どもと遊んでくださり、ありがとうございました」。保健の先生のひとことにも心を打たれました。

2023年6月28日水曜日

「仲間だよ」

   

 Mさんは父親がハンセン病でした。国の誤った施設入所政策の下、まん延した偏見と差別。家は放火され、友だちもいなく、一人でいることが当たり前でした。

 Mさんなどによる国訴訟は2019年に勝訴し、政府も「人権啓発に取り組む」と約束。だが人権侵害は入管行政でも、性的マイノリティにも続いています。

 負けない。Mさんの参加したハンセン病問題の集い(写真)では、朗読やピアノ演奏から「仲間だよ」との思いが伝わってくるようでした。

2023年6月22日木曜日

発達障害に負けない 柳家花緑さん 

   


  落語家の柳家花緑さん(51)の講演と落語の集い(自主夜間中学・えびなえんぴつの会主催)が6月2日、海老名市で開かれました=写真=。強風雨の中、190人が参加し、共感と笑いに包まれました。

小学生のころ漢字や読み書きの正確さに困難があり、しかられてばかりだったと明かす花緑さん。40歳を過ぎてから自身が発達障害だと知ります。

体験を踏まえて、日本では人と違うところがあると恥ずかしさになり、自主性も大切にされていないと指摘。「学ぶことは大人になっても学べる。友だちは大人になってもできる」と励ましつつ、「人と比べるのをやめると楽になります。自分のよいところを大事にしましょう」と包容力のある発言が続きました。

すべての人が生きやすい社会の展望についても、「義務教育の一斉教育をやめて、個別指導にするなどシステムを変えると社会は変わる」と語りました。

落語では表情豊かに一級の話芸を披露しました。