2021年11月29日月曜日

手作りラーメン

 

久し振りにやってきた息子がラーメンを作ってくれました=写真=。

凝っていたのはスープ。昆布、カツオ、豚肉、鶏挽き肉という海と山の幸が時間をかけてブレンドされ、具には卵、ホウレンソウ、ネギ、チャーシューを。

奥深いうまみが広がり、満足感の高い一品でした。

2021年11月24日水曜日

冬桜

 


 「めずらしい」と見上げた公園の一角で、桜が咲いていました=写真=。

 淡いピンク色の小さめの花。山桜と豆桜が交配して生まれた冬桜です。

 近所の人によれば、「例年咲くのは12月初め。ことしは早い」とのことです。

2021年11月15日月曜日

450人が故郷に帰ることができなかった

   衆院選挙後、憲法を変えるとの発言が相次いでいます。その本丸は、憲法9条に自衛隊を書き込むことだといわれています。

憲法9条は、戦争放棄にとどまらず、戦力不保持、交戦権否認を定めています。

この九条をいま本当に変える必要があるのでしょうか。

■作家の向田邦子さんはエッセー「鹿児島感傷旅行」の中で、戦前、列車が福岡の八幡製鉄所のそばを通過するさい、陸軍の憲兵により、列車の窓が閉められたと記しています。軍部により、情報や国民が統制されていたことを示す事例の一つです。

こうした軍部が闊歩した先は戦争への道でした。アジア・太平洋戦争では310万人の日本国民と2000万人を超すアジア諸国民が犠牲になりました。

海老名の出兵数、戦死者数をご存知でしょうか。

出兵数は1350人。1940年(昭和15年)当時、海老名町の世帯数は1800世帯です。8割近い家から戦地に、「万歳、万歳」の声のもと駆りだされた。

そして450人が戦死しました。出兵した3割の方が海老名に帰ることができなかった。家庭の幸福も破壊された。戦争の本質は人の死といわなければなりません。

 ■こうした痛苦の教訓に立って憲法9条は、軍部という組織を抱えこまないことを定めました。それは戦後、海外での武力行使の歯止めとなり、戦死者を作り出さなかった。

過日、憲法9条を守る署名に応じた高校生はその思いについて、「私の将来を台無しにしてほしくない」と力を込めて話しました。その通りだと思います。


 憲法9条を守り抜く道は、命を守り、日本と世界の平和を築く大道です。


2021年11月1日月曜日

いくら説明しても届かない


 自民党幹事長甘利明氏の衆院選小選挙区での落選が報じられたのは、きょう11月1日午前0時ころでした。同党の現職幹事長の敗北は史上初。6時間後、氏の地元神奈川13区内のラジオ体操会場でもその話で持ち切りになりました。

「甘利、やっぱり落ちたな」

「当然だよ」

「選挙事務所も選挙中なのに閑散としていたよ」

「いつもなら何回もかかってくる支持依頼の電話も、今回は一回もかかってこなかった」

 

2016年の現金授受疑惑を引きずる氏。31日夜の党本部で、記者団に「政治とカネの問題が逆風になったか」と問われると、苦しい胸の内をこう明かしたといいます。「いくら説明してもなかなか届かない。ジレンマを感じている」

そうでしょう。落選は当然だと話した先の方はきっぱり指摘します。

「甘利は、(現金授受疑惑を)『自分は知らなかった』と、繰り返し秘書のせいにするだけだ。上司として無責任だし、汚い」

こうした「言い逃れている」との受け止めが地元有権者にある限り、氏が何回も説明したと強弁したところで届かないはずです。説明の中身自体や真摯な反省こそ問われているのです。

 甘利氏の今回の敗北は、政治の説明責任の重要性を改めて示しています。