2016年11月30日水曜日

真紅に色づくもみじ=11月30日朝

2016年11月27日日曜日

培われた平和への願い

  新基地建設を許さない「オール沖縄」を築き、県知事選挙や国政選挙などで連続的に勝利する沖縄の人びと。安倍晋三政権が沖縄で強行するオスプレイ着陸帯(高江)や新基地(辺野古)の建設に、勇敢にあらがっています。そのさなか、地域で「沖縄戦と平和を考える集い」が開かれました(写真)。

 講師の宮里政充さんは沖縄出身で元高校教諭。6歳のとき、沖縄戦にさらされます。米軍機グラマンの襲撃におびえ、上陸した米軍を前に逃げ込んだガマ(洞窟)には無数のゲジゲジがいました。祖母は銃撃をうけて死亡。米軍の収容所ではマラリアで亡くなる人が相次ぎました。

  沖縄には、薩摩藩の侵攻(1609年)や明治国家に組み込まれた琉球処分(1879年)、沖縄戦後も続いた米軍の全面占領など、軍事や圧政に翻弄される歴史があります。振り返った宮里さんは、「軍隊は私たちの生命や財産を守らない。軍隊が平和をもたらすというなら、歴史的に証明してほしい」と訴え、「『基地が抑止力』ならば、山口県(首相の選挙区)に引き取ってほしい」と述べて目に涙を浮かべました。

  培われた平和への願いやくじけることのない強い精神。参加した80人は熱い連帯の拍手を送りました。

2016年11月25日金曜日

11月の雪

  昨日(24日)は関東の11月としては54年ぶりの降雪に。

 街路樹は黄葉前に雪景色

  当地の子どもらにとっては非日常の光景です。小学校でも放課後、6年の男の子が友だちに、「きょう、雪で遊ぼうよ」と声をかけていました。
  一夜明けたきょうは朝から晴天。住宅街には雪が残っていました(写真)。

2016年11月21日月曜日

かぼちゃスープの味


  食べごろは秋から冬といわれるかぼちゃ。北海道の姉から送られてきました。
  切ると硬く、実がぎゅっと詰まっています。スープにするため、ゆでて、すりこ木でつぶすと、ところどころ実が残りました。
  小さなかぼちゃのつぶつぶが、とろーりとしたスープの味わいを深めているように思いました。

2016年11月10日木曜日

サッカー少年とのランニング

  朝、近所の中学2年の少年がランニングをしていました。サッカーのクラブに入っているとのこと。身長が175㌢位あります。
 「ポジションはどこ」
 「ディフェンダー」
 「守備の選手だね。いっしょに走ってもいい」
 「いいっすよ」
 コースの長さは300㍍位でしょうか。
 最初から飛ばす少年。ついていくのが大変です。
 手にストップウォッチを持ち、計測しながら走る少年。余裕があります。ゴール直前には一気に加速しました。
 ハァハァ、せわしなく息を吐く当方。
 少年は何事もなかったかのように、続いて走り出しました。

2016年11月9日水曜日

「よいとまけ」と馬車

  父親から菓子「よいとまけ」が送られてきました。故郷の北海道を代表する菓子の一つです。

  故郷には製紙工場があります。1910年(明治43年)に工場が建設されると、街には朝から暗くなるまで、紙の原料となる丸太を上げ下ろす際の「よいとぉまいたぁ、よいとぉまいたぁ」という労働者の勇ましいかけ声が響いていました。筆者の祖父も製紙工場の労働者でした。
 
  戦後の1953年、地元の菓子屋は、丸太の形をしたロールカステラに、近郊の勇払原野に自生するハスカップのジャムを配した菓子を創作。商品名に、耳にしていた「よいとまけ」を採用したといいます。
  誕生から60年余。近年はテレビのバラエティ番組で「日本一食べづらいお菓子」と紹介されましたが、ハスカップの野性的な酸味にひきつけられます。

 「よいとまけ」を食べると、思い出す故郷の光景があります。往来をカッポカッポと歩く馬車。荷台には丸太の小片であるチップが積まれています。子どもらは御者に隠れるようにして荷台の後ろに乗り、運ばれるのを楽しみました。

2016年11月2日水曜日

明日への英気養うカレンダー

  ことしも「日本の米カレンダー」の2017年版が届きました。
 どんな風景や景観がと、はやる気持ちを抑えつつ一枚一枚めくります。
 「備長炭と梅林」(和歌山県みなべ・田辺地域)、「観音寺川の櫻並木」(福島県猪苗代町)、稲干し(新潟県長岡市)……。
  日本はすばらしい景観が広がり、米づくりなどに営々といそしむ人びとの姿があることを再認識させられます。

  折しも国会では環太平洋連携協定(TPP)の承認案・関連法案が重大局面を迎えています。農業はじめ食の安全、医療、雇用など、さまざまな分野で国民の暮らしを根底から脅かす法案です。
   今回のカレンダーには羊蹄山(北海道倶知安町)のふもとで黄緑色に広がる水田が紹介されています(写真)。
  北海道の米は長い間、「内地米」に比べて味が劣るといわれてきました。筆者も北海道での学生時代、本州出身の友人から「内地米」で握ったおにぎりをもらい、「米ってこんなにおいしいのか」と驚いたことがあります。
 その北海道産米が、「米カレンダー」の編者・富山和子さんも指摘する通り、様々な苦難を乗り越えて、近年はおいしい米の代表に名を連ねています。TPPが承認・発動されるならば、重大な影響を受けることは必至です。到底許されるものではありません。

  農業や自然環境の危機に警告を発しつつ、庶民の地をはう努力に光をあてる富山さん。その熱意が結実するカレンダーに、明日への英気が養われます。

 〈「 米カレンダー」の問い合わせ先 国際カレンダー株式会社 電話03-5829-4100、FAX03-5829-4103〉