地域の九条の会で初参加のTさん(78)が朗読を披露されました。作品のひとつは、詩人・茨木のり子(1926-2006)の代表作「わたしが一番きれいだったとき」でした。
Tさんから手紙が送られてきました。
「コロナ禍のなかで、詩を大きな声で読むということは、ずうっとなかったことです。帰路は、気持ちが軽くなっていました。“声に張りがありましたね”とのひとことをいただいたことも、励みになりました。老いていくばかりの日々、その言葉はとてもうれしかったです」
地域の九条の会で初参加のTさん(78)が朗読を披露されました。作品のひとつは、詩人・茨木のり子(1926-2006)の代表作「わたしが一番きれいだったとき」でした。
Tさんから手紙が送られてきました。
「コロナ禍のなかで、詩を大きな声で読むということは、ずうっとなかったことです。帰路は、気持ちが軽くなっていました。“声に張りがありましたね”とのひとことをいただいたことも、励みになりました。老いていくばかりの日々、その言葉はとてもうれしかったです」
先日、駅前でスタンディング行動の開始前、「戦争放棄の憲法9条を守ろう」と署名を呼びかけました。
厳しい暑さが続く昼下がりでしたが、安倍政権の執ような憲法9条改悪の動きはけっして黙過できません。できることは少しでもやりたいと思いました。
「これ」。差し出されたのは一本のペットボトル(写真)でした。足早に去っていく30代の男性。ボトルは清涼飲料水で、駅改札横のコンビニのシールが貼られていました。
憲法9条を守る訴えに共感を寄せ、わざわざ購入して届けてくれたのでしょうか。訴える声が弾みました。
清涼飲料水は飲むのがもったいなく、まだ手元にあります。
えびな・九条の会は8月8日、海老名駅前で宣伝行動にとりくみ、きびしい暑さのなか、8人が参加しました。
コロナ禍のなか、ポスターを掲げるスタンディングを軸とする同行動。
手作りのポスターには「生かそう命を守る憲法」のほか、「今すぐ臨時国会を」「PCR検査の拡充を」「子どもたちに少人数学級を」等、国政の焦点も掲示。
参加者からは、「親子連れがしっかり見ながら通り過ぎた」「ポスターを見ていく人が意外と多いなと
感じた」との手応えが語られました。「戦争は悲惨だ。とにかく憲法9条の戦争放棄は死守したい」との決意も述べられました。平和の夏を迎えています。おぞましいのは、政府と自民党が「敵基地攻撃能力」について議論を始めたことです。北朝鮮などのミサイル発射拠点を直接破壊できる能力を保有すると称していますが、国際法に違反する先制攻撃になりかねない危険な企てです。「専守防衛」を踏みにじる憲法違反でもあります。
従って同党内からさえ、「映画か漫画のような話をすべきでない。(北朝鮮などがミサイルを撃つ)蓋然性は極めて低い」(岩屋毅・元防衛相、「朝日」7月28日付)と、その“非現実性”が指摘される始末です。
いま、米中二大大国の対立が激しくなっています。戦争を永久に放棄した憲法9条をもつ日本は、武力の行使ではなく、外交や国際的な連帯で世界平和を目指すことこそ求められているはずです。
この点で、東京大空襲で家族が犠牲となったエッセイストの海老名香葉子さんが、雑誌『食べもの通信』8月号で紹介する市民レベルの平和友好のとりくみは印象的です。
15年にわたり平和の集い(昨年は1500人が参加)を主宰する海老名さん。数年前、朝鮮学校の生徒から「仲間に入れてもらえませんか」と言われました。反対する声もありましたが、「庶民みんなが苦しい思いをするのが戦争。どこの国の人たちとも手に握りたいの」と快諾。9人が民族衣装のチョゴリを着て参加し、そのご90人にまで輪が広がっています。
心強いとりくみではないでしょうか。国際連帯の立場にたつ平和のエネルギーは、脈々と生命力を発揮せずにはおかないことを痛感します。