I様に当会の会報にご登場いただいたのは、2018年1月号でした。早いものですね。
お話の中心は、国民学校や自宅庭への機銃掃射という1945年当時の戦争体験でした。なかでも印象深かったのは、「戦争は終わってからも生活が大変だ」と言われたことです。一番つらかったのは履くものもなかったため、畑の麦踏みなどを裸足でやり、血がにじんだことだったと。
当地での戦争体験を具体的に伺うのは私も初めてでした。恐怖感や被害の甚大さを身近に感じるとともに、戦争は2度と繰り返させてはならないと決意をあらたにしたものです。
ご承知の通り、憲法や九条を守り、生かしたいという国民は大勢います。ことし5月3日の朝日新聞の世論調査では「憲法9条は変えないほうがよい」が61%を占めました。
当地の九条の会もおかげさまで、講演会が連続的に盛況で、駅頭宣伝も継続して実施し反響を得ています。会員・会報読者は18年当時の267人から現在597人に増え、期待や信頼を広げています。
こうした仲間・友人と、もちろんI様と、「憲法を生かすすべての勢力は共同を」の訴えを掲げて粘り強くがんばりたいと思います。草の根から憲法が輝く希望ある日本への道を切り開き、前進することは必ず可能だと確信しています。
寒さに加えてコロナ禍の不安も増しています。どうかお身体大切に、ますますご活躍ください。またお会いできる日を楽しみにしています。(写真=2021大晦日の空)