2019年2月28日木曜日

次は赤紙ですか


恐ろしさを覚えます。
憲法九条改定の理由として、自治体の自衛官募集への「非協力」を言い出した安倍晋三首相。自治体に応じる義務がないことは防衛省も認めているのにです。

狙いの一つは、自治体から若い世代の住所、氏名、生年月日、性別という個人情報を強制的に集め、若者を戦場に送り込むことです。現在の自衛隊の最大のネックが隊員の高齢化にあるといわれている実態とも軌を一にしています。
自衛隊といえば、2015年の安全保障関連法により海外で武力行使できるようになり、否応なく「殺す」「殺される」危険が高まっています。

国民の不安や批判は高まらざるを得ません。
1月22日の駅頭宣伝(えびな・九条の会主催)のときです。小さな子どもを抱えた若い女性は、「徴兵制は困ります」ときっぱり語り、安倍9条改憲NO!署名に自分と3歳の子どもの名前をサイン。会の会報読者にもなりました。
安倍九条改憲が戦争への道であることを見抜いていると思いました。

九条改憲が若者らの命や将来の生き方を根底から脅かす悪政であることはいよいよ明らかです。
自衛官募集での自治体への圧力の次は、戦前のような赤紙(徴兵制)か。決して許せません。世論と運動をいっそう強めるときです。

2019年2月27日水曜日

憲法生かす賢明な主権者に


前売りチケットが完売となった前川喜平・文科省元事務次官の講演会「私と憲法 9条にもふれて」(2月1日、海老名市文化会館小ホール、えびな・九条の会主催)。ユーモアも交えたわかりやすい語り口は若い世代も含む316人の参加者を魅了し、勇気の湧く集いとなりました。
講演の大要を紹介します。

憲法を道しるべに
 文部官僚として38年間、憲法を道しるべに仕事をしてきた。個人の尊厳を守り、公務員は全体の奉仕者との立場に立ってきた。「だれかのお友だちのための仕事」はしてこなかった。
2015年に安全保障関連法が強行されたときは現職中だったが反対を言いたく、国会前のデモに参加した。
安保法の本質は自衛隊を認めるかどうかではなく、米国の戦争に参加する集団的自衛権を認めることだ。しかし、戦力不保持の憲法9条は集団的自衛権を認めていない。

追い込まれる安倍政権
安倍一強は小選挙区制で公認権を安倍さんに握られたことから生まれた。行政府も司法もその支配に置かれ、危険性が増している。
森友・加計学園問題はそれが現実化した。森友問題では近畿財務局の職員が公文書の改ざんを命じられ、亡くなった。その責任はだれが取っているのか。
安倍政権の失敗は目を覆うばかりだ。アベノミクスは生活を豊かにするものではないことがわかってきた。ロシア外交や原発の輸出政策も大失敗だ。

知る権利・学ぶ権利を
教育では道徳の教科化などにより子どもの内面を支配する動きが強まっている。価値に関する学習は憲法に基づくべきだ。
政府を監視する上でも憲法の保障する知る権利や学ぶ権利が大切だ。そうしてこそ賢明な主権者が育つ。

2019年2月10日日曜日

「兄も自衛隊員なので」


   神奈川県海老名市のえびな・九条の会は9日、「積雪の見込み」といわれる冷え込んだ天気を突き、海老名駅前自由通路で、安倍9条改憲NO!3000万人署名・宣伝行動を行いました。
    
  7人が参加。ハンドマイクなしでしたが、「戦争放棄の憲法九条を守る署名です」「安倍政権の『戦争する国』許さず」との呼びかけに、手袋を外しつつ、平和への願いを込めて41人の市民が署名に応じました。
  
 行動参加者の「戦争放棄」のゼッケンを見て、「戦争放棄の署名ですよね」と述べて立ち止まったのは相模原市の若い女性。「兄も自衛隊員なので」と語りながら署名し、年齢を尋ねると、15歳と答えました。
町田市の小学6年の男子児童もサイン。「安倍さんは憲法9条を変えるというけど、戦争に行くのはオレたち。行きたくないし、争いはしたくない」と語りました。
行動には、沖縄・辺野古への新基地建設に反対する会員も参加し、「美ら海守れ」のチラシが配付されました。