2016年9月30日金曜日

50筆と25筆

自由通路に自由を
 東京の知人から送られてきた封筒を開けると、50筆の署名が入っていました。杉並、足立、葛飾、大田と、東京各区の住所と名前が続き、埼玉の方の署名もあります。
 神奈川県海老名駅前の自由通路で、「マネキンフラッシュモブ」と呼ばれる宣伝活動に参加した市議に、同市が禁止命令を出した問題。表現の自由を規制し、憲法に違反するとして、命令の取り消しを求める裁判が行われるとともに、それを支援する署名運動が広がっています
 
ものが言いにくい空気
 送られてきた署名は、知人が「底力を示そう」との思いで職場で集め、家族らも地域等で呼びかけました。応じた人びとからは、「市民の自由を縛る動きは怖い」などの声が寄せられたといいます。
 その感覚や思いは、いま多くの人が共有するのではないでしょうか。
 自由にものが言いにくい空気が世の中をおおい、自民党は表現活動の自由に制約を課す改憲案を公表しています。その最中、駅前で「アベ政治を許さない」のプラカードを静止して掲げた、通行の妨害に当たらない活動さえ禁止されたのです。

人権のなかでも重要
 表現の自由は、最高裁でも「基本的人権のうちでもとりわけ重要」と位置づけられています。人間が主権者として生きるうえでの大事な権利です。旧憲法下では自由な口が封じられたことで、平和な社会を政府に求めることさえできなくなりました。
 歴史の教訓に照らしても、表現の自由を先細りさせるような動きはけっして軽視できず、ただされる必要があります。

湧いた勇気 
 同夜、「海老名自由通路を考える会」の役員から、東京・世田谷の方からも25筆の署名が寄せられたとの知らせがありました。勇気が湧いたといいます。表現の自由を守る市民の旗は、しっかりはためいています。

2016年9月20日火曜日

“迷惑千万”な「駆け付け警護」

  19日夕、安保法制=戦争法の廃止を訴える駅頭宣伝に参加した。
  台風の影響で雨が降っていた。でも、強行成立から一年という節目の日。安倍政権は安保法制にもとづく「駆けつけ警護」の訓練を開始し、日本の進路は緊迫した段階に入っている。18人が集まった。

  「駆け付け警護」をめぐっては、警護の対象とされるNGO(非政府組織)の関係者から「我々も武装した勢力と混同されるので、警護の対象とすることは絶対やめてもらいたい」との声があがっている。
  実際、自衛隊が派遣されている南スーダンでは、7月にも自衛隊の駐留地のすぐ隣で2日間銃撃戦が続いた。停戦合意というPKOの原則は崩壊している。
  “迷惑千万”といわれているのに、自衛隊の未来ある若者が撃ち殺される。あってはならない悲劇だ。
 
  道行く人びとに、「安保法制の発動にストップをかけましょう」「憲法9条を守りましょう」と声をかけ続けた。通り過ぎた中学生らしいグループのなかから一人の男子生徒が戻ってきて、署名に応じた。何年生との問いに、「中3です」とはっきり答えた。

2016年9月18日日曜日

保育園を見学しました

  広い園庭には大小二つの滑り台がありました。給食調理室は一面がガラス張りで、昼食づくりに励む調理員さんの姿が見えます。書籍コーナーには沢山の児童書が並び、保護者にも貸し出されています。
 待機児童問題などのニュースが相次ぐ保育園を見学する機会がありました。一見は百聞にしかずで、知事認可保育園の行き届いた保育環境に接する機会になりました。
 
  とりわけ印象的だったのは、園の広いホールで開かれた年長の幼児と見学者との交流の場面です。幼児らは、見学者と遊んだことにふれて、「すごく楽しかった」「おもしろかった」と次々に手を挙げて感想を紹介。ピアノの伴奏に合わせて園歌を大きな声で歌い、見学者に手製のしおりを進呈しました。
 それらは、いっしょに入園する、まだ話すこともできないゼロ歳児や一歳児らの成長した姿を想像できるような場面でもあり、保育園の貴重な役割を改めて学びました。
 
  認可保育園に入れない待機児童問題の対策は依然として追いついていません。厚生労働省が2日に公表した数は2万3553人で、2年連続の増加です。
 90人規模の認可保育園の増設にかかる国費は、1カ所当たり1億2000万円。安倍政権は今年度、高額兵器の垂直離着陸機オスプレイを4機購入しますが、1機分(112億円)で、100の保育園、9000人の待機児が解消される計算になります。
  子どもの成長をもっと大切にする政治や、働く女性をしっかり応援する政治の実現をと、願わずにいられません。

2016年9月15日木曜日

月見を楽しみたかったのですが


  きょうは十五夜。自然の美を愛でたいと思いましたが、残念ながら月は雲にほとんど見え隠れしていました(写真=20時35分)。
 
  明日も天気は恵まれないようですが、勤める小学校の6年生は日光への修学旅行です。朝6時に学校集合です。
 6年生の男子は「東照宮を見るのが楽しみ」とニコニコ顔でした。

2016年9月11日日曜日

みずみずしさは秋の清涼感

  ことしも地域の農園での梨刈り(自治会主催)に参加しました。昨年よりも多くの人が参加し、「ドーン」との花火の合図で梨園に入場。
  「実は引っ張らないで、下から上にひねると、すぐ採れます」(農家)。葉の下には赤味がかった梨がたわわに実っています。採ると、ずっしり重く感じます。
 帰宅後、冷やして食べると、甘くみずみずしい果汁が口に広がり、秋の清涼感にも通じる味でした。

2016年9月6日火曜日

故郷のとうもろこし

  とうもろこしが故郷の北海道から送られてきました。収穫したてで、実がびっしり。早速、ゆでました(写真)。

  とうもろこしには思い出があります。子どものころ、農家の叔母が沢山のとうもろこしを唐草模様のふろしきに包み、背負って届けてくれたことです。その光景は今でも目に浮かびます。

  北海道のとうもろこしは明治時代に栽培が始まりました。寒暖の差が大きいので甘味が増すといわれています。
 今回も口に運ぶと、たいへん甘く、ぷちぷちした食感で感激しました。