2020年5月20日水曜日

路上から「三権分立守ろう」


「検察が時の政権の意のままに動く組織に変えられると、三権分立も壊される」-神奈川県海老名市のえびな・九条の会は18日午後、海老名駅東口で検察庁法改定案に抗議しました=写真=。

 参加者は、「司法の私物化を許すな」「黒川氏は退任を」など思い思いの手作りプラカードや横断幕を掲げて、コロナ対策によるサイレント・スタンディングを1時間実施。じっとプラカードを社会の見つめる通行人、駈け寄り、「署名はできますか」「新聞で知りました。関心があります」と話しかける駅利用者などが続きました。

 同行動は緊迫する国会情勢も受けて、「日本国憲法を守ることの大切さを市民に知らせる九条の会として、可能な方法で路上に出よう」と、急きょ計画されました。雨混じりの天気でしたが、会の駅頭宣伝としては過去最高の22人が参加。未会員のNさんは、「9条の会があるから、こういう活動ができていいわね」と感想を語りました。

 政府・与党は同日、改定案の今国会での採決を断念しました。沸騰した世論の画期的な成果です。ただし、改定案は継続審議とされています。改定案の定年延長特例と黒川弘務東京高検検事長の定年延長という二つの撤回が必要です。
 えびな・九条の会は、検察庁法改定案反対運動を継続させて民主主義の底力を示そうと、呼びかけています。
18日の抗議行動は、朝日新聞神奈川版19日付朝刊に写真付きで紹介されました。