2014年10月6日月曜日

アイヌ語 ファッション雑誌にも



 秋の青空が広がる一日、北海道白老町のアイヌ民族博物館を訪れました(写真は同博物館前庭とポロト湖)。

 「北海道や東北北部、サハリン南部、千島列島には、和人やロシア人が住む以前から、独自の言語と文化をもつ先住民族、アイヌが暮らしていました」(博物館しおり)
 
 アイヌとは人間を意味するアイヌ語のこと。現在も名乗り出ている人だけでも北海道に約2万4000人、東京に約2700人が住んでいるといいます。
 
 北海道の多くの地名の語源はアイヌ語です。札幌はアイヌ語でサッ・ポロ・ペッ、「乾く・大きな・川」の意味です。
 アイヌ語は語感が柔らかいことも特徴です。ファッション雑誌「non-no」(ノンノ)はアイヌ語の「花」という言葉だそうです。同誌の創刊号(1971年)は命名の意図について、「北海道の原野に咲く野生の花をイメージして名づけました。素朴な愛らしさ、永遠にかわらない美しさ…私たちはノンノをそうした雑誌にしたい」と記しています。

 葦(よし)づくりのチセ(家)のなかで聴いた女性のイフンケ(子守唄)も、子どもの健やかな成長を願う親の慈愛が伝わってくるようでした。
 また、博物館の外ではテレビのCMに出ている白い犬とそっくりの犬が飼われていました。それもそのはず、CMの犬の娘とのこと。同犬がアイヌ犬(北海道犬)だということも知りました。
 博物館のみなさん、イヤイライケレ(ありがとうございました)。