2019年12月31日火曜日

会ったことのない若い人


「暖冬とはいえ冬はやはり寒いです。どうぞ穏やかな年末年始をお過ごしください」。Tさん(37)からのメールです。澤地久枝さん講演会(12月8日、海老名市、えびな・九条の会主催)に参加し、九条の会の会報を購読しました。

いま、同講演会参加者の若い世代との交流が生まれています。
Tさんは就農2年目。市内の農地を借りて、ブロッコリーや大根などの野菜を作っています。
農業や平和への思いをいつか会報紙上で語って欲しいとの当方の申し出に、「農業を仕事にすることへの甘さを日々思いしらされている最中です。取材していただくなんて、まだまだ恥ずかしい状態です。でも、遠くない将来に会報の話題の一つになるよう努力します」。
まだ一度も会ったことのないTさんですが、誠実な人柄が伝わってきます。

澤地講演会の参加者Uさん(30代)も九条の会の会員になりました。小学生の子どもがいます。
「子どもの幸せを考えるとき、子どもたちから平和な日本を奪ってはなりません。これから体罰禁止法が適用されますが、せっかく虐待が減って救われた命も、戦争によって奪われては意味がありません。絶対に九条は守り抜きます」
 Uさんもまだ顔をあわせたことのない方。子どもの幸せと平和を切望していることがメールから分かります。

九条の会と若い世代との連帯―長い間、願っていたことです。一歩近づいたかと思うと、感慨深いものがあります。
 これからの新しい時代を中心的に担うのは若い人です。
世界でも環境活動家グレタさんらの活動は気候変動への取り組みに影響を与えています。香港では若者らの民意がうねりを見せています。日本でも高校生らの訴えも力になって世論が動き、大学共通テストへの英語の民間試験導入等が見送られました。

声をあげると政治は変えられる。この確信が若い世代に広がる条件はかつてなく生まれています。知恵と力をつくして、憲法が花開く日本へスクラムの輪を広げたいと思います。
(きょう31日、関東では最高気温がおおみそかとしては統計史上初の20度に。写真は、「除夜の鐘の集い」の準備が進む寺の参道)