2019年12月22日日曜日

戦争はダメと、一直線の道を生きてきた


「暮れの忙しいなか、こんなに集っていただき、うれしいです」―えびな・九条の会が12月8日、神奈川県海老名市で開いた講演会。作家の澤地久枝さん(89)は平和と進歩への思いを縦横に語り、会場いっぱいの274人の熱い拍手に包まれました=写真
 
毎月3日、国会前で「アベ政治を許さない」のポスターを掲げ続ける澤地さん。アフガニスタンで銃撃され死亡した医師の中村哲さんへの思い、憲法前文・九条の大切さ、九条の会呼びかけ人の思い出などに触れつつ、アメリカの戦争に日本を加担させる安倍政治の危険性を強く批判。「次の政府はいままで決められた憲法に反するものは廃止したい」と語りました。そして、「自分にできることは人に笑われてもやろうと思う」と不屈の決意も。

参加者は海老名をはじめ横浜、東京、千葉、静岡などから集い、海老名市の女性(68)は、「絶対に戦争をさせないために一人でもと、国会前に立ち始めた澤地さんは環境活動家のグレタさんのようです。一緒に暗い日本を変えていきたい」と感想を述べました。

 会場には若い人の姿も。アンケート用紙に、「アベは確かに悪い。だけどそれを許す国民も問題だと思う。勇気を出して声を上げたい」と記した女性(30代)は入会用紙にサイン。「地域の情報紙を見て参加した」男性(37)も、「貴重な機会をありがとうございます」と語り、えびな・九条の会会報の読者になりました。

ノンフィクション界の大家と、その平和の訴えに心を揺さぶられる若い世代。日本の前途を照らす「老青共闘」に、胸が躍ります