2021年1月8日金曜日

福祉理事長のメール

  

  ある福祉施設の理事長は、新型コロナウイルス対応のメールを毎日、職員等に発信しています。市内の感染状況を逐次知らせつつ、必要な警戒を怠らないよう繰り返し訴える。その文面からは感染防止の先頭に立つ責任者としての強い自覚が伝わってきます。 

感染者数が最多を更新し続ける昨年末のこと。職員は着信音とともに、のぞいたメールに、「おっ」と思いました。

「ヘボ政権は頼りにならず、私たちは自衛を徹底するしかありません。いっそうの協力をお願いします」 

それまでの理事長メールに、公然と政権を批判するような文面はありませんでした。感染状況が悪化の一途をたどるなか、後手に回る菅政権の対応に、業を煮やしている姿が目に浮かぶようでした。 

いま、こうした政権にたいする厳しい見方はコロナ対策の多くの最前線で生まれています。国民には行動変容を呼びかけながら、自らは多人数でステーキ会食をする、専門家からも運用見直しを提言されているのに「Gooトラベル」の「アクセル」は踏み続ける等々、相反するような言動を繰り返しているのですから。

これらの真摯な反省と根本的な転換がないかぎり、今回の「ヘボ政権」等の指弾は津々浦々に、かつ急速に広がることでしょう。