2017年9月30日土曜日

憲法9条 生活の場でも語ろう  

  えびな・9条の会の憲法学習会(写真)の開催に向けて、案内ポスターの掲示をコミュニティセンターなど公共施設にお願いして回りました。そのさい、「政治的な課題だ」などの反応もありましたが、憲法学習の公的な性格やその今日的意義を話し、了解を得る施設などが生まれました。

戦争防ぐ現実的な力に
  もともと憲法の学習は戦後、公教育の場で脈々と受け継がれています。
  現在も小学6年生の社会科教科書は、日本国憲法を国の政治の基本的なあり方を定めたものと指摘し、国民主権、基本的人権の尊重、平和主義を3つの原則と紹介。平和主義については、九条の戦争放棄・戦力不保持・交戦権否認を踏まえて、「外国との間に問題が起こっても、決して戦争をしないこと、そのために戦力(武力)をもたないことを定めています」(教育出版)と説明されています。
  こうした憲法9条の平和主義は、国民の平和運動や世論とも結び、日本が海外で武力行使・戦争に踏み出すことを防いできました。「平和をつくり出す現実的な力として輝いている」といっても過言ではないと思います。

外交による平和的解決を
  いま、北朝鮮の核・ミサイル問題は小学校などでも子どもの会話にのぼります。地図帳を広げて、「どこから飛んでどこに落ちた」とか、「怖い」等々。
  このとき、地域や家庭で、「北朝鮮問題は武力ではなく、外交による解決を」と、憲法の平和主義にもとづく会話が交わされるならば、子どもらの不安をぬぐい、平和への希望を広げる確かな一歩になることでしょう。
  青井未帆・学習院大教授を講師に迎え、「9条で平和を」をテーマに開かれる憲法学習会(10月10日〈日〉)午後2時開会、海老名市文化会館)。時宜に適した集いとして成功させたいと思います。