2017年9月23日土曜日

青い空のもとで

  青い空が澄み渡り、そのもとでコーヒーやソフトクリームを食する人びと(写真)。
  法事で北海道に帰省したさい、札幌に立ち寄ると、道庁前広場で食のフェスティバルが開かれていました。街中に老若男女が集い、短い秋を自由に楽しむ光景は平和そのもの。見ているだけでも穏やかな気持ちになります。
  でも、親戚が集まった席の話題の一つは北朝鮮のミサイル問題でした。異口同音に、「朝早くにJアラートが鳴り響くと、びっくりするし、怖い」。
  ミサイルが再び北海道上空を越えた9月15日は北海道教委によると、道内の30以上の小中高校が登校時間を繰り下げたといいます。道民のなかには強い不安や戸惑いの声が広がっています。
  このとき、安倍首相は国連総会で北朝鮮問題にふれて、「必要なのは対話ではない。圧力だ」と対話による解決を否定。その強硬ぶりはトランプ米大統領と並んで突出していました。
  しかし、圧力だけで事態が改善しないことは、この間の北朝鮮問題の経過が示すところです。圧力一辺倒で、いったん武力衝突が起きると、「戦争は死ぬこと。それ以外ないです」(俳人の金子兜太さん)との指摘もあるように、破滅的な事態が必至です。
  粘り強い対話と外交で北朝鮮問題の打開を――この世論をいっそう広げたいと思います。青い空のもとでの語らいをいつまでも続けるためにも。