2022年5月26日木曜日

日本との差にクラクラ

   

 先日、「幸福度世界一のフィンランドってどんな国?」と題する講演会に参加しました。講師は駐日フィンランド大使館広報室の堀内都喜子さん=写真=。40代のある参加者は、「日本の状況との差にクラクラする」と感想を語りました。

 講演で印象深かったのは教育の分野についてです。義務教育は18歳までが対象で、教材も給食も無料。学ぶ喜びや、競争より協力が重視され、学習内容については国の指針があるものの各学校に裁量権が与えられています。政治教育関係では実際の政党・候補者を対象にした模擬投票も実施されています。

それらの趣旨や目的については、「社会に積極的に関わる大人や、自分から行動する人間を育てるため」と説明されました。 

今回の参加者は100人余。うち10代が7人で、市の広報などで知ったといいます。その一人は、「男女平等、自由に対する取り組みが充実していて、すごいと思った。ぜひフィンランドに行ってみたい」。若い世代の興味や関心を呼ぶ講演であったことがわかります。

 日本国憲法も個人の尊厳の尊重を大理念とし、教育の無償化や学問・表現の自由などをうたっています。フィンランドの魅力にも学びつつ、憲法が花開く希望ある日本をいっそう目指したいと、改めて思いました。