2018年6月19日火曜日

ロウソク出せ

 田舎(北海道)の七夕の日は夕食後、浴衣を着た子どもたちが提灯を持って集まります。提灯は缶と釘による手作りのものでした。地域の家を一軒一軒回り、玄関の前で大きな声で歌を歌います。
 「ロウソク出せ 出せよ 出さないと かっちゃくぞ おまけに食いつくぞ」
 恐ろしい歌なのに、家の方は子どもたちが玄関前で歌うと出てきて、ニコニコしながら一人ひとりにロウソクを渡してくれます。子どもらは町内を一通り回り終えると、もらったロウソクを数えるのが楽しみでした。
 地域の大人の子どもたちへの愛情が感じられる懐かしい風習のひとこまです。
 今では町内会の行事として実施されている地域があるようです。形は変わっても地域のつながりとして根づいているようで、うれしく思います。