講師の葉山敦美・座間市立図書館主幹は、公共図書館が本来、あらゆる個人・施設に開かれていることを強調。病気の情報を求める市民に、定評のある医療書をいっしょに見てもらうなどの行き届いたサービス例を紹介しました。
さらに氏は、公共図書館には子どもの居場所としての役割があると言及。佐賀県の伊万里市立図書館はミッション(使命)のなかに、”きみたちの一歩のためにこの図書館はあるんだよ”を掲げ、地域との結び付きを深めていると語りました。
同学習会の準備中、驚いたことは、主催側も知らないところで参加の輪が広がったことです。
電話で参加を申し込んできた女性は開口一番、「ありがとうございます」。「ツタヤ図書館」を導入した海老名の図書館問題にモヤモヤしていただけに、今回のような学習会を待っていたと一気に語りました。
学習会のチラシは全市議に届けましたが、参加するだけでなく知人等に声を開ける市議も生まれました。市内の喫茶店の二店はチラシの掲示を快諾。参加申し込みは当日まで続きました。そして学習会終了後のアンケートにはそろって共感の声が述べられていました。
文化的な生活を願うとともに、行政の温かい心遣いを求める市民は少なくない。海老名の新しい市民運動は確信を深めてスタートしました。