2024年10月30日水曜日

被爆者の意思を継ぐ

 

 「日本被団協の平和賞授賞と響き合う企画だ」。TBS「サンデーモーニング」コメンテーターで、非政府組織ピースボート共同代表の畠山澄子さん(35)=写真=の海老名講演に期待の声が広がっています。

畠山さんと被爆者との最初の出会いは19歳のときでした。通訳ボランティアとして、103名の被爆者と4カ月間、寝食をともにしながら船で世界を一周。寄港先の学校や若者集会などで被爆の実相、核兵器廃絶を訴え続けました。当時の様子をこう振り返ります。

自分たちが味わってきた、想像を絶するような苦しみをさらけ出しながら、私が生きてきた年月よりもはるかに長い月日を核廃絶に費やしてきた被爆者の背中を見ながら、社会を変えようとすることの本質を教えてもらった気がした」(東京新聞10月26日付Web版)

のごも畠山さんはピースボートで被爆者と歩む「証言の航海」を担当。今回の平和賞受賞について、本当にうれしいと祝すとともに、「核も戦争もない世界のために、これまで70年にわたってたたかってきた被爆者の人たちの意思を継ぐのは私たち全員だ。それぞれが、自分たちの持ち場で必ずできることがあるはずだ」(同前)と語っています。

講演会「世界平和と日本の役割」。2025年2月9日(日)18時半開会。海老名市文化会館小ホール。主催えびな・九条の会。チケット(前売券500円)は有隣堂ららぽーと海老名店、海老名市文化会館で取り扱い中。