2023年10月26日木曜日

西郷孝彦・元校長の実践

 


元東京都世田谷区立桜丘中学校長・西郷孝彦さんの講演会(自主夜間中学・えびなえんぴつの会主催)が10月9日、海老名市で開かれました。雨の中、85人が参加しました。

西郷さんの原点の一つは校内暴力が吹き荒れた区立中学。自殺する生徒が続く中、子どもの命を真ん中に位置づけた学校づくりをと決意しました。

「すべての子どもたちが3年間を幸せに過ごす」が目標の桜丘中学。授業に間に合えばOKと、遅刻は取るのをやめ、定期テストも廃止して小テストに。教室に入れない子は職員室前の廊下で勉強し、良質な机と椅子を置くと、朝8時から勉強する子も。七夕は「浴衣の日」とし、学校も  約150着用意しました。  

生徒から「自分で考えて行動できる」「個性を出せる」と評されるなか、いじめは激減し、学力が区のトップレベルに。

 教員増などに教育予算を倍にすると、教育問題のほとんどが解決すると話す西郷さん。なぜそうならないのかとの質問には「だまされない、頭の良い市民が育っては困るから」と語り、「おかしいと言いましょう」と呼びかけました。