2020年10月29日木曜日

まちの精肉店

 


   自宅から少し足を延ばしたところに精肉店があります。高齢の女性と息子の2人が営む創業52年の個人商店です。

市内の精肉店は、大型スーパーの進出や後継者不足などにより、最多期の36軒から現在は9分の1の4軒に減少。

このなかで同店の豚肉は鮮度が抜群です。近隣の食肉処理場から一頭買いしているためで、先日も店内にきれいに処理された70㌔級の豚肉がゴロンと置かれていました(写真)。

糸鋸(いとのこ)のような包丁でブロックに分けるほか、骨付きの部位からも肉を一枚一枚丁寧にそり落とします。手間のかかる作業ですが、店主の女性は誇りに満ちた表情でこう語ります。

「『柔くて、長持ちもしておいしい』と、引っ越した人もわざわざ買いにきてくれる。賭場(とじょう)から直接仕入れているからね。処理が追いつかないぐらい」

これからも散歩も兼ねて買いに行きますね。