2018年8月16日木曜日

8月15日 横浜で

 73回目の終戦記念日の15日、横浜のまちを歩きました。
 最初に、馬車道(ばしゃみち)の神奈川県立歴史博物館へ。戦時コーナーの説明文によれば、多くの軍事施設が設置された神奈川への空襲は、昭和17年4月18日から同20年8月15日まで、ほぼ毎日のように続いたといいます。横浜、川崎、平塚、相模原などの都市は焼夷弾による火災で大きな被害を受けました。
 展示物の一つに、焼夷弾用の砂袋がありました。表には、「必勝 長期戦示セ我等ノ底力 一億一心総力戦」との文字。戦争に国民を総動員するための精神的なスローガンです。でも砂袋は「効果はなかった」(説明文)。実際、歴史博物館にも空襲で焼け野原となった馬車道の写真が飾られていました。
 外に出ると、まばゆいばかりの青空でした。日本大通りの街路樹下では写生をする人たち。象の鼻パークでは入港中の大型客船を背景にダンスに興じる若者たち。山下公園(写真)の青い芝生ではシャボン玉を飛ばし、駆け回る子どもたち。いずれも生き生きとした姿です。
 戦争ができる国に絶対してはならない。ウソにまみれた政治とは決別を。そう考えつつ、まち歩きを続けました。