2018年4月22日日曜日

父の死

  父が亡くなった。
  郵便局員として定年まで働き続けた父。勤勉実直で、子どもをふところ深く見守っているような人でした。「勉強しなさい」と言われるとか、怒られたという記憶はありません。社会的活動にも理解がありました。

  父は母が入院したさい、毎日、バスに乗って見舞いに通っていました。母への深い愛情を痛感したものです。
  退職後は趣味のパークゴルフや書道、カラオケ、テレビでの相撲観戦などを楽しみ、帰省すると、好きな歌謡曲を歌ってくれました。
  年末には鮭が一本、送られてくるのが常でした。礼状を送ると、「健康にも十分気をつけてお過ごしください」と几帳面な字で葉書が届きました。

  骨箱はずっしり重く、父の存在の大きさが伝わってくるようでした。
 父のそばで献身的にサポートし続けた弟夫妻には、感謝の言葉以外見つかりません。
  もう声を聴けないと思うと、喪失感も覚えますが、父の思い出を大切にしつつ、一歩一歩、前に向かって歩み続けます。(写真=故郷の樽前山にはまだ雪がありました)