2018年2月6日火曜日

「軍事対軍事」の悪循環

  陸自ヘリの墜落事故(2月5日)の現場、佐賀県神埼市千代田町に知人が住んでいます。事故直後からメールでやりとりしました。
  「本当に怖かったです。墜落場所は私の自宅とほんの目と鼻の先です。いまでも震えが止まりません。娘が出産して帰って来ていたので、ぞっとします」
  起きてはならない事故でした。隊員2人が死亡し、住宅二棟が炎上。室内にいた小学5年生の女児は軽傷といいますが、精神的影響が心配です。
  佐賀の知人は言います。
 「私は今回、初めて沖縄の苦しみに近づいたのかもしれません」

  確かに今回の事故は、北朝鮮の核・ミサイルの脅威が喧伝される日本ですが、国民は米軍や自衛隊にも日々脅かされている現実を浮き彫りにしました。北朝鮮への軍事的圧力を唱え続ける安倍政権のもとで、今回の事故機の使用頻度も高まっていました。「軍事対軍事」の悪循環が国民の前に悲劇的に示されています。
 憲法九条は戦争放棄・戦力不保持・交戦権否認を明示しています。この平和的理念にたつ政治を取り戻すことこそ、国民の命や財産を守る大道だと改めて思います。