2016年4月8日金曜日

許される?公共図書館の”ブラックボックス”化

2016年4月7日
海老名市長 内野  優 様
   海老名市政を考える会
 
[見解]  海老名市立中央図書館の“ブラックボックス”化は容認できません
――図書館問題をめぐる海老名市の回答について

よりよい図書館への
願い                  
 一、当会は海老名市立図書館問題について2月2日、貴殿宛に要望書を提出しました。2カ月を経過した後に寄せられた回答書は、ひとことでいって、誠意ある内容とは到底いえないものでした。 
 一例を挙げるならば、中央図書館では現在、持参した弁当等を館内では食べられないルールがあるため、高校生が寒風に震えながらテラスでおにぎりを食べるという非人間的な光景さえ生まれています。
 この緊急ともいえる改善要望について今回の回答書は、他の運営面での「改善」を紹介しつつも、まったく触れていません。よりよい図書館への願いに寄り添う姿勢を、ぜひ示していただきたかったと思います。

つじつまが合わない「係争中」なる理由
 一、今回、とりわけ驚いたのは、中央図書館への要望や質問の多くに市が「回答を控える」と述べるとともに、その理由に「係争中につき」を挙げたことです。
 いったい、再オープン時の全購入図書リストの公表、蔵書の分類別構成比、利用者が本を探しやすいように分類を改善することなどの要望のどこに、回答を控え、秘扱いしなければならない理由があったのでしょうか。
 その一つ、雑誌コーナーの拡充は、3月の市議会でも取り上げられ、市側も答弁していました。「係争中」なる理由のつじつまが合わないのではありませんか。
 そもそも中央図書館の再オープンには、市民の多額の税金が投じられています。こうした自治体の事業は、住民の意思に基づいて執行されるという憲法上の住民自治の原則に立っています。中央図書館をめぐる客観的な事実や経過について、市民にいつでもどこでも進んで明らかにすることは、市の当然の責務です。
 今回の市民的な要望と質問への回答を、根拠不明の理由で封じるのは、憲法上も瑕疵があるといわなければならないでしょう。

再回答を
一、中央図書館の再オープンをめぐる経過やそのごの運営については、各方面からも疑念や危惧がいまなお指摘されています。同館の“ブラックボックス”化を先例とすることは、日本の図書館運動の発展を願う立場からも認められないことです。当会の要望書への再回答を強く求めます。
 私たちは今後もさまざまな形で、市民のための市立図書館をめざして力をつくす決意です。