2016年1月17日日曜日

高齢者の「見まもり」 若い世代も賛成

 自治会の班長会議があり、地域のコミュニティセンターに約50人が集まりました。自治会の世帯数は約700世帯。最近はアパートや個人住宅の建設ととともに若い世代も増え、若い班長が少なくありません。

 議題の一つは、高齢者世帯を対象に、「見まもり」の仕組みを自治会として構築すること。事前のアンケートではこの種の取り組みに70代で96%、80代で100%の方が賛成しました。高齢者の「地域で人びとのサポートを受けながら暮らしたい」との願いは切実です。
 討論の結果、「見まもり」を希望する世帯に対し、意向調査も再度行い、近隣者・ボランティアによる支援の仕組みづくりを進めるとの案が採択され、総会に提案することになりました。

民主主義が草の根から熟す方向
 昨今はとかく「自助・自立」を耳にします。しかし、65歳以上の高齢者が65歳以上を介護する「老々介護」の世帯の割合は、51・2%(厚労省調査)と過去最高です。低年金や高すぎる国民健康保険などを背景に、生活に困窮する高齢者も増えています。行政や政治の責任はきわめて重大です。
 併せて、地域に「見まもり」などの取り組みが存在するならば、高齢者が住み慣れた地域で暮らし続けることの一助になるはずです。今回、同取り組みには若い世代の班長も賛成しました。「共助・共生」という民主主義が草の根から熟す方向に、温かさを覚えます。私もできることから参加したいと思います。(写真=わが街でも最近は夜明けが少しずつ早くなっています)