今夏、長崎に旅行しました。
グラバー園で観光客対象のアンケートに応じたさい、係の女性に逆に長崎の魅力を尋ねると、「親切なところですね」。
名所や食べ物ではなかったのが意外でした。
長崎市内の丸山界隈を散策していると、「観光ですか」との声。近くで商店を営む男性でした。丸山が花街として昭和30年代までにぎわったことや、往時の面影が残る史跡・路地を詳しく教えてくれました。
雨が降るなか、丸山公園の近くで地図を手にキョロキョロしていると、こんどはバイクに乗った男性が車を止めて、「お困りですか」と声をかけてくれました。私の住む地域ではなかなか体験しないことです。
原爆資料館でもボランティアの「平和ガイド」の女性から「館内を案内しましょうか」とのお誘いがありました。同ガイドの説明は丁寧でした。
そのなかで目をとめたのは投下された原爆(実物大の模型)の大きさ。想像以上に小さかったからです。逆に破壊力(長崎では昭和20年12月時、約7万人が死亡)のすさまじさを認識しました。
滞在時間の限られた長崎ですが、冒頭の女性が紹介した魅力に相次いで遭遇し、印象に残る旅行になりました。