更地の状態が続いています。“止まっている”ように見える国史跡「相模国分寺跡広場」横の高層マンション建設計画。現在の状況について、海老名市に話を聞きました。
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市まちづくり課担当者の話 事業者・明和地所に市から開発の協議書を「締結しましょう」と、1月27日に送ったが、それが返ってきていない。協議書は、事業者と市の関係部署との協議内容をもとに作成されているので、通常は1週間ほどで戻ってくる。今回はだいぶずれている。市から事業者に、「締結はいつごろか」と問い合わせをしているが、「検討中」とはっきりしない。市としては待つしかない状態だ。
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これまで同史跡の周囲は2階や3階の建物が主で、景観が保たれていました。そこに、14階建て、高さ43㍍のマンションを建てるという今回の計画。同じ国分寺跡が所在する東京・国分寺市では「あり得ない」(同市担当課)話です。
「1300年にわたり先人たちから受け継いできた歴史的な景観をぜひ守りましょう」―市民はこの大義ある願いを訴え続けます。(写真は相模国分寺史跡広場で満開となった桜=3月29日)