江戸時代に大名庭園として築成された、池を中心に茶室や橋、小高い山がある回遊式庭園です。現在、国の名勝に指定されています。
ちょうどボランティアガイドと出会い、Mさんに案内をお願いしました。
丁寧な説明のなか、とりわけ熱が込められたのは、虹のように反り返る跨虹橋(ここうきょう、俗称:太鼓橋)=写真=の前に進んだときです。1945年の原爆により、庭園は壊滅状態になりましたが、花崗岩で造られた跨虹橋は原型を留めたといいます。
続いて大銀杏(おおいちょう)の前では、原爆投下後の火災から生き残った木と説明。爆風で傾いたものの、樹齢は200年以上と推定され、海外に贈られた種が平和を訴えています。
「跨虹橋も大銀杏も、広島の被爆者や市民を励まし続けてきました」。Mさんの説明が重く響きました。