医師中村哲さん映画会(12月8日、海老名市文化会館、えびな・九条の会主催)。師走の夜の行事だったが、幅広い年代から238人が参加した。
映画はアフガニスタンで1984年に医療支援を開始し、干ばつ対策の用水路建設へと活動を広げた氏の歩みを活写。その生き方は「人は人のために働いて支え合い、人のために死ぬ」と高貴だ。
同時に長男に、「俺は行動しか信じない」と直言したように、きわめて実践的だ。現地の言葉を覚えて信頼関係を築き、工事現場では泥にまみれて一緒に作業を行う。
当夜も、「中村哲の生き方は日本国憲法が人間になったように思った」(70代、厚木市)と強い感動を呼んだ。
くわえて、「友だちから『無ぼうだよ』と言われても、自分をつらぬき通そうと勇気をもらつた」(10歳、綾瀬市)と小学生の共感が生まれたように、憲法的で自律的な生き方は必ず引き継がれるとの確信を深める会でもあった。