熱心に聞き入るMさん。迎えにきたお母さんも横に座っています。
読み終えて、Mさんに提案しました。「こんどは先生が聞き役になるから、Mさん、読んでみない?」
「うん」と快諾したMさん。「お」「ば」「け」と、一字一字区切るように読み進めます。
そばで、お母さんは要所要所で励ますように、「うん、うん」と相づちを打っています。私も同じように、「うん、うん」。
学習障害のあるMさん。帰るさい、お母さんが柔らかな表情で言いました。
「算数はなんとかついていけるようになってきましたが、国語は今日のように声を出して読んだのは初めてです。ありがとうございました」
子どもは伸びる。