落語家の柳家花緑さん(51)の講演と落語の集い(自主夜間中学・えびなえんぴつの会主催)が6月2日、海老名市で開かれました=写真=。強風雨の中、190人が参加し、共感と笑いに包まれました。
小学生のころ漢字や読み書きの正確さに困難があり、しかられてばかりだったと明かす花緑さん。40歳を過ぎてから自身が発達障害だと知ります。
体験を踏まえて、日本では人と違うところがあると恥ずかしさになり、自主性も大切にされていないと指摘。「学ぶことは大人になっても学べる。友だちは大人になってもできる」と励ましつつ、「人と比べるのをやめると楽になります。自分のよいところを大事にしましょう」と包容力のある発言が続きました。
すべての人が生きやすい社会の展望についても、「義務教育の一斉教育をやめて、個別指導にするなどシステムを変えると社会は変わる」と語りました。
落語では表情豊かに一級の話芸を披露しました。