新型コロナウイルスの感染拡大で学校の休校が長びくなか、現場の先生は苦労を重ねています。高1の英語を担当するM先生もその一人。このほどオンライン授業でノートづくりを取り上げました。
整理された画像を使いつつ、ノートを見開きで使うこと、予習と授業での発見の記し方、鉛筆と色ペンの区別した使い方などについて一つひとつ説明。ノートを見やすくつくることは、「後で振り返りをしやすいので」と、その理由も明かしました。
説得力ある語りかけに、新一年生は勉強への意欲や先生への信頼感を高めたことでしょう。ノートは完成時、かけがえのない一冊の本になるのではとも思いました。
オンライン授業を見て、もう一つ感じたことがあります。現場の先生は歴史的な困難と格闘しているのに、政府は今回、「すべて国民はひとしく教育を受ける権利を有する」(憲法26条)に沿う実践をどれほど行っているのだろうか、ということです。
一般紙上でも、文科大臣からは突然学校に行けなくなった子どもたちへの語りかけがまったく伝わってこないとの指摘がありました。同感です。