悪質タックル問題で加害者となった同選手。当時、大学などの縛りに抗して事実を明らかにしたいと、一人で記者会見に臨んだ。無数のフラッシュを浴びながら語った言葉が胸にささった。
「監督、コーチ陣からのプレッシャーはあったにしろ、そのプレーに及ぶ前に、自分で正常な判断をするべき(だった)」「自分の意思を強く持つことが今後重要だと思いました」(2018年5月22日)
自分の意思を強く持つとは、個人の尊厳を守ることと通底する。組織等の権力者の不当な圧力に屈せず、憲法にも裏付けられる主権者的な生き方を選択したのだ。
その勇気と見識にエールを送ったが、今回の旅立ちも前を向いた生き方の結実であろう。応援し続けたい。