里芋は以前、こりっと硬かったりして、あまり印象に残る食材ではありませんでした。でも近所の直売所の里芋は、ほくほくしていて、いまでは収穫期の秋口が待ち遠しくなっています。
子孫繁栄を象徴する縁起物で、中秋の名月の団子は、昔、里芋を供えていた名残りだといいます。種類も二百種と豊富です。
いただいた里芋は、ストレートに素材を味わうため、煮っころがしに。茶色の皮をむくと、硬く、普段の里芋と違っていました。
同じくいただいたゆずを添えると、色合いもよくなりました(写真)。食すと、きめが細かく、もちもちした口当たり。粘りもあります。
深まる秋、上質な里芋に出会い、食卓での会話も弾みました。