■胸を張れる生き方を
畠山さんの人生の原点は高校生の時のイタリア留学。イスラエルによるガザ封鎖が始まった時で、ガザ出身の同級生に「家が爆撃されるかもしれないとの気持ちがわかるか」と問われた。菓子等がたびたび実家から送られる自分を見つめ、「戦争の時代に胸を張れる生き方を」と思うようになった。
ピースボートは世界各地を船で巡回。鍵盤ハーモニカや救急車などを届けて交流を重ねる。「つながり続ける中、『○○はどうしているかな』と放っておけない関係が生まれている」
その一人、ガザのカラヘルさんは爆撃で建てたばかりの家が壊され、妹を亡くす。寄せたビデオでは「今日の団結は明日の希望になる」と語った。
■果たしたい応答責任
「応答責任」を果たしたいと畠山さん。ガザへの野菜支援のほか、核兵器禁止条約(2017年採択)の締結意義を訴える。それまでの核兵器不拡散条約は核兵器の管理が中心だったが、被爆者が求め続けた同条約は核兵器の開発も保有も使用もすべて禁止した。
海老名市の40代の参加者は「世界で戦争が続く中、自分に出来ることがあると勇気をもらった」と意欲を燃やした。