また新しい出会いの場になりました。8月初旬、海老名市と市遺族会の主催で、市役所のエントランスホールで開かれた「戦争を語り継ぐパネル展」。
見学した市民は約1500人に。市役所を用事で訪れ、そのついでに、広島・長崎の惨劇を伝える写真パネルの前で足を止めたという市民も少なくありません。平和への願いを広く育む貴重な催しです。
ホールでは遺族会の方が見学者の数をカウントしていました。あいさつに伺うと、机の上の封筒に見覚えのある名前が。九条の会の会員でもある遺族会の方がみえていたのです。遺族会と会との交流はこれまで皆無でした。
後日、その方に電話すると、父親はルソン島で戦死し、母親が手にしたのは白い箱だけだったといいます。そして4年前、当地の九条の会が主催した元財務相藤井裕久さん講演会に参加し、入会。藤井さんが「憲法9条は命をかけて守る」と訴えたことが忘れられないとも。いくつも共鳴する話が続きました。