偶然つけたテレビに、落語家の林家たま平さん(25)が出演していました。8日の日本テレビ「真相報道バンキシャ!」。10万人以上が犠牲になった太平洋戦争中の東京大空襲が10日で75年目を迎えるとの報道番組でした。
たま平さんの父親は林家正蔵さん、祖母はエッセイストの海老名香葉子さん。
海老名さんは同空襲で肉親6人を失いました。「戦争の無残さを知らせるのが残されたものの役目」と、毎年3月、被災地の墨田区を家族と歩いて花をたむけ、手を合わせてきました。番組ではたま平さんが5歳頃の同写真の紹介も。
「祖母が体験した戦争の悲惨さを伝えることは私の使命」。誠実さがにじみ出るたま平さん。若い世代に向けた海老名さんの「世界中の若い人たちが平和の中で手を握って仲良くしてもらいたい」(「時忘れじの集い」=3月9日=案内文)との願いがしっかり伝わっていました。(写真=漫画家のちばてつやさんが「時忘れじの集い」に寄せたカット)