同店は半世紀も前、小学生の筆者が叔父に連れられ、生まれて初めて洋食を口にした店です。
デミグラスソースのまろやかな味。「世の中にこんなおいしいものがあるのか」と驚いたものです。フォークやナイフの使い方を教わったのも同店でした。店のテレビについて、チャンネルはNHKだけと説明されたことも覚えています。
そのごも訪れましたが、初めて入ったときの思い出が鮮明に記憶されています。
創業96周年の同店。今回着いたときは開店前でしたが、「よろしければ、中でお待ちください」との案内で店内へ。造作は昔と変わらない洋風で、木の床にピアノが置かれ、歌劇の曲が流れていました(写真)。
テーブルに並べられたフォークやナイフには店名が刻まれ、歴史を感じさせます。経営者の妻という接客の女性は、当方の思い出話に親切に応じつつ、前経営者について描かれた本も紹介してくれました。
注文したランチのハンバーグは、スープ、野菜サラダ、ライス、コーヒーが付き、料金は格安でした。
故郷の懐かしい味。「子どものときの味覚は忘れない」とあらためて思いました。そして昨日は最寄りの図書館に、紹介された本をリクエストしました。