「問題を作ってください」。学習支援室に小学6年の男子児童が社会科の教科書を持ってやってきました。憲法の単元のテストがあるので、それに向けて勉強したいといいます。
問題を作りながら、ふと、思いました。小学校の教科書には日米安保条約や憲法9条についてはどのように紹介されているのか。
9条の平和主義を明記
日米安保条約についての記述は簡潔です。1951年に結ばれ、日本の独立後もアメリカ軍が日本各地にとどまることになった、と。先の日米首脳会談で前面に押し出された「日米同盟の一層強化」といった、日米の軍事協力を強化する政策は紹介されていません。

他方、日本国憲法の平和主義の項では、15年にわたる戦争で多くの尊い命を失い、外国にも大きな被害を与えたと痛苦の歴史を記述。この反省に立って憲法の9条は外国との間に問題が起きても、戦争をしないこと、そのために戦力(武力)をもたないことを定めていると明記されています。
草の根の平和活動も紹介
加えて、戦後、文部省発行の「あたらしい憲法のはなし」(
写真)が9条について、「心ぼそく思うことはありません。日本は正しいことを、ほかの国よりさきに行ったのです。世の中に、正しいことぐらい強いものはありません」と説明したことも記され、平和主義を大切にする見地が伝わってきます。
また、原水爆禁止世界大会や、沖縄戦の実態について語る「ひめゆり学徒隊」の活動など草の根の平和活動も紹介されています。心強さを覚えるとともに嬉しくなりました。